審判シンパン事例ジレイシュウ 【守備シュビ送球ソウキュウ      
審判シンパン事例ジレイシュウ
@ 一死走者二・三塁でスクイズの場面で飛球となり捕手が捕球、本塁に進塁中の三塁走者をアウトにしようとした送球が暴投となり、デッドラインを越えてしまったため、球審は投球時に占めていた塁から二個の安全進塁権を与えた。
処置ショチ 飛球捕球後の送球の為、8-4項8(注1)を適用し、投球時に占めていた塁から、二個の安全進塁権を与える。
尚、飛球アウトのプレイなので各走者はベースの
リタッチが必要となる。
A 一死走者二塁、打者二塁ゴロを打った際、二塁走者進塁中に打球に備えて三塁側に寄っていた守備機会のないショートと走路上で接触した。三塁審は直ちにディレードデッドボールを宣告、その間二塁から三塁に送球された為ランダウンプレイとなり、三塁手が二塁走者にタッグ(触球)した。
処置ショチ 走者に触球された時点でボールデッドとし、二塁走者を三塁に進めた/二塁ニルイモドした。
★ 必携 44ページ、9 走塁について(7)を参照。
”走塁妨害が認められたときは、すべてディレードボールデッドボールを宣告してプレイの結果を見る。妨害を受けた走者がアウトになったときは、直ちにボールデッドが宣告される。”
走塁を妨害された走者及び他の走者は、審判員の判断により妨害がなければ達していたと思われる塁までの安全進塁権が与えられる。
【注意】2021年競技者必携修正点として下記の通り変更がありました。
〔修正前〕
(7)〜妨害を受けた走者がアウトになったときは、直ちにボールデットが宣告される。
〔修正後〕
(7)〜妨害を受けた走者がアウトになったときは、プレイが一段落するまで見守り、一段落したらタイムをとる。
B 一死満塁、守備機会がある一二塁間のゴロ打球に一塁走者が当たり、2塁塁審が守備妨害の判定。
処置ショチ ボールデッドで一塁走者をアウト、三塁・二塁走者は投球時に占めていた塁へ戻し、打者走者は一塁までの安全進塁。二死走者満塁(無得点)で再開した。
★ 8-6項9を参照
(注1)~(注4)に記載がある各状況下での処置も確認
C 一死走者三塁・二塁、打者が打った球はサードゴロとなり三塁走者はスタートしなかった。三塁手が一塁へ送球した球は一塁ベースから大きくそれた。一塁手はベースから離れ捕球し、遅れてスタートした三塁走者を本塁で刺そうと本塁へ送球をしようとした際にスリーフットレーンを走っていた打者走者と両者の足同士が交錯したたため、一塁手は本塁へ投げれなかった。交錯した打者走者は、その後一塁に達する前に一塁手にタッグ(触球)された。
処置ショチ 一塁塁審は成り行きとしてボールインプレイとした。本塁へ達した三塁走者の得点を認め、打者走者はタッグアウト、二死走者二塁(1得点)で再開した。
★ 必携 57ページ、5 塁審について(3)イを参照。
守備妨害として野手が優先されるのは打球処理である。
送球処理の場合、故意でなければ成り行きである。